算数という教科はまちがいなく計算力に支えられています。ですからそろばんができて計算が速く正確にできることは算数に有利と言うことは皆さんも納得できることでしょう。実際にそろばんを習っている子は算数で好成績を上げているという調査結果もあります。
でもそろばんができる子は国語や理科、社会といったほかの教科でも好成績を上げています。
なぜ計算をするそろばんで他の教科まで成績が上がるのでしょう? |
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そろばんだと「数」に親しみやすいのです。 |
計算が得意になれるかの一番のポイントは「数」に親しめるかです。こどもにとって数字で「数」をイメージするのは意外に難しいことです。
しかしそろばんでは「数」を「珠」という半具体物に置き換えて表すので、子供たちには数字よりも理解しやすくなるのです。つまり子供たちにとっては「数」が感覚的に入っていきやすくなるのです。
このように「数」に親しむことによって、中学生になって大きな桁の数字が出てきても平気に取り組めるようになるのです。
さらにそろばんが上達してくると、お友達が時間をかけないとできない計算がすぐにできるようになるので、算数に対する苦手意識を持つことがないのです。
また、高学年になってからの難しい問題では、正しい考え方で導いた式でも途中の一つの計算ミスで間違いになることで算数ぎらいになる子もいます。そろばんができる子は式をたてたらすぐに短時間で計算ができるのでこのようなことも防げるのです。 |
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そろばんは「集中力」を養います。 |
そろばんでは、3分・5分・10分といったように、時間を決めて問題を解いていきます。神経を集中させて問題を解いていき、先生の「やめ」の合図でリラックスするのです。このようにそろばんでは「集中」と「弛緩」を繰り返すことで、自然に「頑張るとき」と「リラックスするとき」のメリハリのついた生活態度も学べ、集中力がつくのです。 |
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そろばんは「忍耐力」も養います。 |
そろばんの計算では、1つの足し算で少なくとも指を桁数×2回+1回は動かします。5ケタの足し算を10問答えようとすると100回以上は指を動かさないといけません。100回以上指を動かす中でたった1回だけ間違えただけで、他は全部あっていても×になるのです。
一所懸命がんばって「これで間違いない」と思って先生のところに持っていって「×」になってしまうのでちょっとした挫折感を味わいます。でももう一度計算しなおして持っていくと「○」をもらえて達成感を味わいます。
この小さな挫折感と達成感を繰り返すことで忍耐力が育つのです。
また、珠算能力検定や暗算検定などの検定で、自分の力が目に見える形で評価されることも「頑張る」力を引き出してくれるのです。
※金田珠算教場では日商の珠算能力検定・暗算検定を実施しています。 |
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そろばんで「自己解決力」も養います。 |
そろばんの学習方法は「自学」が基本です。自分自身で学習していくので、そろばんではできないまま次に進むことはないのです。一つの計算結果を導くには自分で正しく指を動かして計算するしかありません。人任せではなく、自分で進んで解決していくしかないのです。このように自分で消化してから次のステップに進むので、物事を「自分で解決して進む」姿勢がはぐくまれるのです。 |
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そろばんは「見通す力」も必要です。 |
そろばんでは、制限時間が与えられて問題を解いていきます。例えば10分間で10問を解かないといけない時には、問題を見通してから、スピードをあげて10問解いてから後で見直す方法が良いか、ゆっくり確実に10問を解いていく方法が良いかを考えるようになります。
このようにそろばんではペース配分を考えて課題をクリアしていくことが無意識のうちに体得できるのです。 |
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